■ 「ごとし」の意味
① 比況<(まるで)~のようだ・~と同じだ>
(例) ただ春の夜の夢のごとし。<まるで春の夜の夢のようだ。>
② 例示<(たとえば)~のような・~など>
(例) 往生要集ごときの抄物 <『往生要集』のような抜き書きした書物>
■ 「ごとし」の活用
「ごとし」:形容詞ク活用型
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
(ごとく) | ごとく | ごとし | ごとき | 〇 | 〇 |
■ 「ごとし」の接続
活用語の連体形・体言・助詞「が・の」に付く。
■ 「ごとし」の意味
① 比況<(まるで)~のようだ・~と同じだ>
(例) ただ春の夜の夢のごとし。<まるで春の夜の夢のようだ。>
② 例示<(たとえば)~のような・~など>
(例) 往生要集ごときの抄物 <『往生要集』のような抜き書きした書物>
■ 「ごとし」の活用
「ごとし」:形容詞ク活用型
未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
(ごとく) | ごとく | ごとし | ごとき | 〇 | 〇 |
■ 「ごとし」の接続
活用語の連体形・体言・助詞「が・の」に付く。
「ごとし」は、《比況》の助動詞です。
「ごとし」には、《比況》と《例示》の二つの意味があります。
(1) 比況
《比況》は、ある事柄を他にたとえて表すことで、<(まるで)~のようだ・~と同じだ>と訳します。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。(平家)
<…まるで春の夜の夢のようだ。>
(2) 例示
《例示》は、多くの中から例として取り上げて示すことで、<(たとえば)~のような・~など>と訳します。
和歌・管絃・往生要集ごときの抄物を入れたり。(方丈)
<和歌や音楽の本、『往生要集』のような抜き書きした書物を入れている。>
「ごとし」は、形容詞のク活用と同じ活用をします(形容詞ク活用型)。
【表】「ごとし」の活用表
基本形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
ごとし | (ごとく) | ごとく | ごとし | ごとき | 〇 | 〇 |
「ごとし」は、活用語の連体形や体言、助詞「が」「の」に付きます。
準備中
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米 (火曜日, 28 2月 2023 14:26)
助かりました。
比況=例示?だと思ってた (日曜日, 08 10月 2023 21:18)
わかりやすいです。
感謝。感謝。