■ 「なり・たり」の意味
(1) 「なり」の意味
① 断定<~だ・~である>
(例) 女もしてみむとてするなり。<女(のわたし)もしてみようと思ってするのである。>
② 存在<~にある>
(例) 春日なる三笠の山に <春日にある三笠山に>
(2) 「たり」の意味
・断定<~だ・~である>
(例) 平家の家人たりし物もあり。<平家の家来であった者もいる。>
■ 「なり・たり」の活用
「なり・たり」:形容動詞型
基本形 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 |
なり | なら |
なり に |
なり | なる | なれ | なれ |
たり | たら |
たり と |
たり | たる | たれ | たれ |
■ 「なり・たり」の接続
「なり」も「たり」も、体言(名詞)に付く。
「なり」は、活用語の連体形にも付く。
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